無極
WuJi - The Promise
<Felineさんが中国語から英語に訳してくださった情報を、管理人が日本語にしました。Felineさん、いつもありがとうございます!>
2005年3月
北京のアフレコの話題
MonkeyPeaches (英語)
Sina.com (1) (中国語)
Sina.com(2) (中国語)
Sina.com(3) (中国語)
yam.com (中国語、写真あり!)
<要点>
-主要キャスト・メンバーはすべて、北京語でアフレコを行っており、真田広之と韓国のチャン・ドンゴンも含まれている
-この二人の外国人俳優は、正しく中国語のセリフを話せるように、大変な努力を行っている。真田さんは、中国語での叫び方が日本語と違うということで、叫び方の練習を重ねた。またドンゴンは、喉を痛めて一度は血を吐いた。
-外国人二人のアフレコを自分でするかどうかを決めるため、制作者は100人の一般人を集め、目的を知らせないで彼らの中国語がどう聞こえるかを評価してもらう「目隠しテスト」を行った。その結果、彼ら自身でアフレコをすることになった。
-二人のアフレコは大変な時間と努力を要している。ドンゴンは、一つのセリフを完了するのに全部で15時間かかったこともある。スタッフは疲労して、一人は倒れてしまった。皆、俳優達の努力に感心している。
-「無極」の完成は今年の9〜10月頃と見られているが、今年のカンヌ映画祭には10分の予告編を上映する予定である。
2005年3月4日
チャン・ドンゴンとニコラス・ツェはすでに北京を離れたが、真田さんはあと2日、ボイスオーバーを行うことになっている。
真田さん演じる将軍は馬に乗る場面が多い。馬に乗ったあとの息がきれている声をリアリスティックに出すために、真田さんは跳んだりはねたりして、寒い日なのにたくさん汗をかいていた。
今年のカンヌ映画祭では、チェン・カイコー監督はすべての主要キャストと一緒に出席し、10分の総集編を見せるように準備をしている。現在のところ、総集編はできていて、声はまだはいっていない。無声バージョンですら、それを見て泣いた人は多い。
2005年2月28日〜3月1日
現在、すべてのキャストは自分でボイスオーバーを行うことに決まった。ただし、セシリア・チャン(女王)だけは、荒っぽい声が映画の中のキャラクター(エレガント、セクシー、優雅、美)に合わないために、別の人がボイスオーバーを行う。
当初、スタッフは中国じゅうを駆け回って、ボイスオーバーに適したプロを探したが、最終的にチェン・カイコー監督はキャストが自身でボイスオーバーをすると決定した。監督は、俳優達が1年近くこの映画に関わって、登場人物について最もよく理解しており、映画の中の感情や気持ちを一番よく知っているので、声でも一番自然に感情を表現できると思ったのだ。
真田さんに関しては、チェン・ホン(プロデューサー)は日本人特有の真面目さを格別に持っていると話している。彼は映画撮影開始の6ヶ月前から中国語を習い始めた。撮影の最初から最後まで、彼のそばには常に中国語のコーチがつき、中国語のセリフを教えていた。真田さんは中国に到着してからというもの、中国語の世界に融け込み、一言のセリフでも完璧を求めた。
チェン・ホンは、面白いエピソードも記者に語ってくれた。真田さんは、ボイスオーバーのために北京に着いてから大変真剣である。すべてのセリフや子音を繰り返して練習するだけでなく、彼のキャラクターに要求されている、叫びかたまで毎日練習しているのだ。ニコラス・ツェはそれを見て、真面目にやりすぎじゃないか、とからかった。しかし、ちょっと考えてから、突然気が付いてチェン・ホンに言った。「そうか、なぜ彼が叫び方を練習しているのかわかった!中国語の叫び方と日本語の叫び方が違う、と彼は思ったからだ!」そう、だから真田さんは中国式の叫び方を練習しているのだ。
2005年3月1日
この映画の二人の外国俳優のために、監督は「暗室」目隠しテストを行い、会話が変に聞こえないか試した。
スタッフは老若男女、あらゆる職業の人を100人近く集めた。最年少は8歳、最年長は67歳だ。参加者は時給30人民元を支払われ、いくつかの会話を聞いて変に聞こえないかどうかの意見を聞かれた。そのうち、ただ一人、47歳の女性が、一人が新彊なまりがあると言っただけだった。この人が言っていたのはチャン・ドンゴン(奴隷)のことである。そのことを聞いて、チェン・カイコー監督は腹を抱えて大笑いした。(訳者注:奴隷は崑崙出身と設定されているため、あまりにピッタリだった。)
真田さんとチャン・ドンゴンの中国語習得スピードは大変速く、彼らはスタッフに中国語で挨拶したり、冗談を言ったりすらできるようになった。それで、言うまでもなく、二人の俳優は「百人暗室テスト」に合格した。
当初、チャン・ドンゴンは、ボイスオーバーのために1週間滞在する予定だった。しかし、10日経ってもまだ終わらず、チェン・ホンを心配させた。スタッフによると、両俳優があまりに完璧を要求するため、ときには一つのセリフにまる一日かかっている。二人が一緒にいると、どちらの中国語が上手いか比べるだけでなく、ボイスオーバーでどちらが優れているか比べたがる。このため、お互いに完璧さを限界まで追求し、一つのセリフに10時間以上かかってしまうのだ。スタッフの話では、「一度、チャン・ドンゴンは一つのセリフに15時間かけた。朝9時から夜中までだ。一番恐ろしいのは、二人の俳優がお互いを比べることだ。片方がよりうまくやると、もう一人もやりなおさなければならない。幸いにも、こういうことは重要なセリフだけに起こることで、例えば愛の表現などの複雑な感情の場面だ。」それでも、スタッフは皆、俳優達の努力をたたえている。
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Sina.comより抜粋
http://ent.sina.com.cn/m/c/f/wuji/index.html
2004年6月13日
「女王」(セシリア・チャン)代役との場面
赤い上着を着た細身の少女(セシリアの代役)は、広い緑の草原を馬に乗って走っていた。澄んだ目はベールに覆われ、彼女のほうにやってくる広之のほうを向いていた。彼女は馬を飛び降り、広之に抱きついた。その後、(セシリアの)この大きなうるんだ目から涙がこぼれ落ちた。彼女の細身の影が広い草原の中に寂しく立ちつくしていた。
代役はチベット出身の少女である。もう一つの場面では、彼女は馬に乗り、広之も別の馬に乗っていた。香港の馬は背が高く速いということで、香港から持ち込んだ。
彼女は、広之に抱きつく場面で緊張した。広之はトップスターなのに、彼女は演技をするのは初めてということを気にして、最初は抱きつくしぐさが大変ぎこちなかった。彼女はそのために泣いたが、泣き終わると広之は特別に通訳を呼んで、彼女に「恥ずかしかった?」と尋ねた。そして、「これは、お芝居なんだから気にしなくていいんだよ。」と言った。彼女は、広之はすばらしい人だと感じた。
2004年7月9日
撮影は3分の2ほど終了した。この間、チェン・ホン(チェン・カイコー監督の妻)は主役級の俳優達に特別に気を遣った。彼女は、セシリアにより大きくて気持ちの良い部屋を用意した。広之のために日本食を届けた。他の俳優達も大変感激した。
チェン・カイコーはこの映画を日本と韓国の市場に参入するために利用しており、広之とチャン・ドンゴンは中国市場に参入するために使っている。広之は3月から中国にいて、故郷を恋しがっており、また刺身をなつかしがっている。ユンナンのあと、一度日本に帰ることを希望し、チェン・ホンも同意した。しかし、彼は「宿題」、つまりカンフーを習うということが終わっていないと考えたのか、突然考えを変え、中国にとどまった。
<管理人コメント:チャン・ドンゴンが持ち込んだキムチがなくなったと聞いて、韓国から取り寄せたり、真田さんのためには刺身を空輸したという話もありましたね>
チェン・カイコーはこの映画をできるだけリアルに作りたいと考えているので、CG技術の利用は別として、代役の利用は極力避けている。広之は17本のワイヤを体にまきつけて、空中で振り回された。時には、一つのショットに40回のNGがあった。
2004年7月29日
記者は、広告宣伝部のMiss Yiにインタビューをした。彼女の口調は、真田さんのことを話し出したとたんに、リラックスした調子になった。
「彼は、出演者の中でも最もアクティブで快活な人です。長いこと役者をやっていますが、普段は子供のようです。監督が彼のよい演技をほめると、わざと変な顔をつくります。周りの人が彼の服をトレンディだと言ってほめると、その人たちと一緒に写真を撮り始め、ふざけてポーズをとったりします。ほんとに、彼は生まれながらの役者です!」
2004年8月4日
女王と将軍のラブシーン
昨夜、セシリア・チャン(女王)は彼女にとって最初の銀幕での全裸シーンを撮影。場所は「金のオトギリソウの山小屋」(Golden Hypericum Cottage)。相手役は真田さん!!!
セシリアは、「月の湖」の畔での入浴シーンがあり、その後真田さんとの山小屋での「ラブシーン」がある。これはかなりの「情熱的な」場面となるため、監督はセシリアに代役が必要かと尋ねたが、セシリアは「リアルで自然」に見せたいからといって断った。彼女は、チャン・ドンゴン(奴隷)との「キスシーン」もある。彼女は落ち着いて集中した演技を両方で見せた。これに対して、相手役の男優達は恥じらっていた!
「ラブ」シーンに話を戻す。「検閲」(レーティング)の関係で、この場面は2つのバージョンで撮影された。最初のバージョンでは、俳優は両方とも全裸で撮影。2番目のバージョンでは、特別に作られた衣装をつけて撮影された。この衣装を見ても、怪しい考えはおきないが、芸術的で魅惑的なものだと言われている。
この場面は「セクシー」な明るい月影と静かな月の湖の美しい場面と言われている。そして、この「金のオトギリソウの山小屋」は、女王と将軍の「愛の巣」。
<管理人コメント:この前に、セシリアは病気をしていたので、寒い夜の湖での撮影なので体調を気遣って監督が代役を提案したという説もあり。>
2004年9月7日
Sina.comによる、ストーリーの最終版:
この物語は、美しい女王(傾城-セシリア・チャン)を中心に展開する。奴隷(崑崙奴)、将軍(光明)、鬼狼、「無幸」Wuhuanは、感情と運命の両方で女王とからむ。
ある者は一人の女のために城をも破壊する。ある者は約束のために自身を犠牲にする。ある者は思い出のために人生のすべてを変える。それぞれ、特別の強みと弱みを持っている。彼らは愛のため、自由のために、戦い、殺し、探し続ける。しかし、結局自身の不思議な運命の輪から逃れることはできないのである。
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無極のスタッフは、主役級の俳優達に特別のお別れをした。大きなケーキと、赤ワインと、大きな花束が彼らに渡された。皆が一人ずつ離れていくのを見て、スタッフの中には涙をこらえきれない者もいた。この数ヶ月、昼も夜もずっと一緒に働き、戦ってきたからだ。
俳優達も撮影が終わって、名残惜しそうであった。ニコラス・ツェは、この映画が人生で一番の映画だったと語った。セシリア・チェンは、この女王のイメージが観客に長く残るように、今後あまり多くの映画に出たくないと言った。チャン・ドンゴンは涙を浮かべた。真田広之は、チェン・カイコー監督の誕生日を祝った夜、少し酔った機会を利用して、監督と抱き合い、彼への深い尊敬を表した。